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そのExcel、本当に今のままで良いですか?DXを止める“隙間業務”の正体


DXへの投資は進んでいるはずなのに、思うように成果が見えない。
SaaSを導入し、基幹システムも整備した。

それでも現場では「結局Excelに戻っている」という場面が残っている。そんな感覚はないでしょうか。

多くの企業でデジタル化は進んでいます。しかし、業務全体がスムーズにつながっているかというと、必ずしもそうではありません。

その背景にあるのが、基幹とSaaSの間に取り残された業務、いわゆる「隙間業務」です。本記事では、この構造的な課題と、その解決の鍵となるハブツールという考え方を整理します。

そのExcel、本当に今のままで良いでしょうか。

書いている人
株式会社リーデックス 小川(プリザンター認定トレーナー)
株式会社リーデックスの小川(プリザンター認定トレーナーです。
プリザンターを業務で活用するための導入・設計・運用をご支援しています。

DXは進んでいる、はずだった

会計や販売管理などの基幹システムは整備され、営業支援や経費精算などのSaaSも導入されている。個別に見れば、DXは確実に前進しています。

それでも成果が実感しづらいのは、業務の流れが分断されているからです。システムとシステムの間を、人が手作業でつないでいる状態が残っています。

データを出力し、Excelで加工し、別のシステムへ転記する。この作業は一つひとつは小さくても、日々繰り返されることで大きな負荷になります。

部分最適は進んでいる。しかし全体としての最適化には至っていない。そのギャップが、DXの成果を鈍らせています。

成果を止めているのは隙間業務

DXのボトルネックになりやすいのは、基幹にもSaaSにも属さない業務領域です。

案件管理表、見積一覧、週次報告、承認状況の管理。こうした業務は、多くの場合Excelで運用されています。

Excelは柔軟で扱いやすく、現場にとって非常に便利なツールです。そのため、急な業務追加や細かな管理には最適な選択肢になります。

しかし、それが業務の中心になると状況は変わります。
最新版が分からない。
マクロの中身は特定の担当者しか理解していない。
誰がどこまで更新したのか把握できない。

こうした状態が続くことで、属人化とブラックボックス化が進んでいきます。

問題はツールそのものではなく、システムとシステムの間をExcelで埋め続ける構造にあります。

なぜExcelに流れてしまうのか

基幹システムの改修には時間とコストがかかります。SaaSも標準機能の範囲を超えると対応が難しくなります。

その結果、現場は最も現実的な選択肢としてExcelを使います。すぐに作れて、自由度も高い。短期的には合理的です。

しかしその積み重ねが、Excelでつなぐ文化を固定化させます。気づいたときには、業務フローの全体像が見えなくなっている。

これが隙間業務の正体です。

放置すると何が起きるか

転記ミスや確認漏れ。進捗の見えづらさ。担当者が休むと止まる業務。

一つひとつは小さな問題でも、積み重なることで生産性を削り、リスクを増やします。

しかもこれらは経営層から見えにくい。大きなシステム障害ではないため、優先順位が上がりません。

結果として、DXを進めているのに成果が出ないという状態が続きます。その原因は、大規模なシステムではなく、この間に潜んでいます。

解決の鍵は捨てるではなくつなぐ

すべてを刷新する必要はありません。既存の基幹やSaaSは重要な資産です。

必要なのは、それらをつなぐ仕組みです。

基幹とSaaSの間に位置し、データを受け渡しし、業務を一元管理するハブを設ける。そうすることで、Excelで分断されていた情報を集約し、業務の流れを可視化できます。

個別最適を維持しながら、全体最適へと近づける。そのための現実的なアプローチがハブという発想です。

ハブツールの条件、そしてプリザンター

ハブとして機能するためには、いくつかの条件があります。

まず、業務に合わせて柔軟に設計できること。企業ごとに業務は異なるため、項目や承認フローを自在に変更できる柔軟性が必要です。

次に、他システムと連携できること。APIやCSV連携が可能であれば、基幹やSaaSのデータを活かせます。

そして、導入ハードルが低いこと。大規模な開発を前提とせず、小さな業務から始められることが重要です。

その代表的な存在がプリザンターです。

プリザンターは、業務データをWeb上で管理できるオープンソースのツールです。APIやCSVによる連携が可能で、既存システムとの接続も行えます。項目や画面、権限設定などを柔軟に設計できるため、基幹とSaaSの間をつなぐハブとして活用できます。

すべてを置き換えるのではなく、間を埋める。その役割をプリザンターで実現できます。

ハブとしての活用例

例えば、基幹システムで確定した受注データを取り込み、案件の進捗管理や見積履歴、週次報告を一元管理する。これまでExcelで分断されていた情報を、ひとつの画面でリアルタイムに可視化し、担当者や部門をまたいで同じ情報を共有できます。

あるいは、勤怠SaaSや経費SaaSのデータを取り込み、残業申請や予算管理、承認フローをまとめて管理する。申請から承認までの状況を一覧で把握でき、滞留している業務も即座に見える状態をつくれます。

このように、ハブとして活用することで、部分最適だった仕組みを少しずつ全体最適へと近づけることが可能です。

小さく始めて、確実に前へ進める

隙間業務の改善は、大きな投資から始める必要はありません。

まずは無料で触って試す。
プリザンターはオープンソースで提供されているため、環境を用意すればコストをかけずに検証できます。実際に触れてみることで、自社業務に合うかどうかを確認できます。

次に、本格運用の前に学ぶという選択肢もあります。
公式トレーニングを活用すれば、設計の考え方や運用のポイントを体系的に理解できます。自己流で始めるよりも、結果的に早く安定運用にたどり着けます。

そして、小さく始めて大きく育てる段階では、外部ベンダーの力を活用する方法もあります。
要件整理や設計、既存システムとの連携部分を専門家に任せることで、社内の負荷を抑えながらスムーズに拡張できます。

自社で試す、学ぶ、任せる。
無料で始められ、学習機会もあり、外部支援にもつなげられる。この選択肢の広さこそが、プリザンターをハブとして採用する安心材料になります。

隙間業務に目を向けること。それが、DXを成果につなげる次の一歩になります。

まとめ

今回は、DXへの投資は進んでいるのに成果が実感できない背景にある「隙間業務」という構造的な課題と、その解決策としてのハブツールという考え方について整理しました。

多くの企業では、基幹システムやSaaSの導入は進んでいます。しかし、それらの間をExcelでつなぐ業務が残り続けることで、部分最適のまま全体最適に至らない状態が生まれています。隙間業務は目立ちにくい存在ですが、属人化や転記ミス、進捗の不透明さといったリスクを静かに積み上げ、DXの成果を鈍らせる要因になります。

重要なのは、すべてを刷新することではなく、既存システムを活かしながら“つなぐ”仕組みを持つことです。プリザンターのように柔軟に設計でき、既存システムと連携可能なハブを設けることで、隙間業務は構造的に解消できます。まずは無料で触れて試し、必要に応じて学びや外部支援を活用しながら、小さく始めて着実に広げていく。隙間業務を放置したまま、DXの成果は語れません。その積み重ねこそが、DXを本当の成果へと変えていきます。

今回はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました。