
こんにちは。
リーデックス小川です。
2025年12月9日に、プリザンター ver.1.4.23.0 がリリースされました。
今回のバージョンアップでは、業務データの入力・活用を大きく進化させるフォーム機能の追加をはじめ、多言語対応の強化、レコード作成・更新後やプロセス実行後の動作設定機能の拡充、セキュリティおよび開発者向け機能の改善など、実運用を強く意識したアップデートが多数含まれています。
中でも今回の目玉機能であるフォーム機能は、社内利用にとどまらず、外部との情報連携を視野に入れた活用を可能にします。本記事では、ver.1.4.23.0 の主なバージョンアップ内容と、そのメリットをわかりやすく整理します。
- 【注目】フォーム機能の追加
- 項目の表示名・説明・入力ガイドの多言語設定機能を追加
- レコード作成後および更新後の動作を設定する機能を追加
- プロセス実行後の動作を設定する機能を追加
- CSP機能の設定パラメータにプロパティを追加
- サーバスクリプトのcolumnsオブジェクトに、キーのみを指定するAddChoiceHashメソッドを追加
- その他
- まとめ
【注目】フォーム機能の追加
今回追加されたフォーム機能は、プリザンターのテーブルを Webフォームとして公開し、ブラウザ経由でデータ入力を受け付けられる機能です。
これまでは Googleフォームや独自の問い合わせフォームの内容をプリザンターに保存する場合、API連携やCSVインポートなどの手間がかかっていましたが、今回のフォーム機能により不要になりました。

マニュアルより引用
社内ユーザーだけでなく、ログイン不要の外部ユーザーからもデータ登録が可能になります。
フォームの公開期間を開始日時・終了日時で制御でき、期間外には利用不可メッセージを表示することも可能です。
送信完了後にはサンクスメッセージを表示でき、入力者への案内や注意事項を柔軟に設定できます。

マニュアルより引用
これにより、プリザンターは内部管理ツールにとどまらず、外部入力の窓口としても利用できるようになります。
具体的な活用例としては、顧客や取引先からの問い合わせフォーム、社内外向けのアンケート収集、イベントやセミナーの参加申込フォーム、各種申請・受付フォームなどが挙げられます。
入力されたデータはそのままプリザンターに蓄積されるため、集計や後続業務への連携もスムーズです。プリザンターを内部管理ツールにとどめず、外部とつながる業務基盤として活用できる点が、このフォーム機能の最大の価値です。
なお、フォーム機能については、別途ブログで詳細をご紹介いたしますので、お楽しみに!
項目の表示名・説明・入力ガイドの多言語設定機能を追加
項目の表示名・説明・入力ガイドを、ユーザーの言語設定に合わせて自動で切り替えられる多言語設定機能が追加されました。
対象は[テーブルの管理]→[エディタ]で設定する各項目の詳細設定で、[表示名][説明][入力ガイド]それぞれに対して翻訳データを登録できます。

マニュアルより引用
ユーザプロファイルの言語(Japanese/English など)に応じて画面表示が切り替わるため、拠点や担当者が多言語で混在する環境でも、同一テーブルを共通のデータ構造のまま運用可能です。
設定は項目ごとに「多言語」タブに JSON 形式で記述し、必要な言語・必要な項目のみを入力すれば対応できます(Language/LabelText/Description/InputGuide)。
対応言語は日本語、英語、中国語、ドイツ語、韓国語、スペイン語、ベトナム語の7言語です。
なお、多言語タブの設定は「全般」タブの内容を上書きし、同一言語で両方に値がある場合は多言語側が優先されます。
入力ガイドについては、既定値が設定されている項目では多言語設定が反映されない点や、数値項目では入力ガイドが無効になる点に注意が必要です。
グローバル利用を前提とした運用において、入力ミス防止とデータ品質向上に大きく寄与する機能です。
レコード作成後および更新後の動作を設定する機能を追加
ver.1.4.23.0 では、テーブル編集画面でレコードの作成後や更新後に自動的に行う動作を設定できるようになりました。
これらの設定は、[管理]→[テーブルの管理]→[エディタ]タブ内の画面下部にある「作成後の動作」「更新後の動作」から行います。

マニュアルより引用
レコードを新規登録した直後に一覧画面へ戻す、続けて次の新規入力画面を表示する、編集完了後に特定の画面へ遷移するなど、業務に合わせた導線をあらかじめ定義できます。
これにより、入力完了後の画面操作をユーザーが毎回判断・操作する必要がなくなり、作業の流れをスムーズに設計できます。
特に、複数レコードを連続して登録する業務や、入力完了後に次の作業へ確実に誘導したいケースで効果を発揮し、定型業務の効率化と操作の標準化に寄与します。
プロセス実行後の動作を設定する機能を追加
プロセス機能で設定したボタンをクリックした後の画面遷移を制御できる機能が追加されました。
これは、レコード作成後や更新後の動作設定と同様に、処理完了後のユーザー導線をあらかじめ定義できる機能です。
状態変更を伴うプロセス実行後に、編集画面を継続表示するのか、一覧画面へ戻すのかを選択できます。
設定できる動作は「(空欄)」または「一覧画面に戻る」の2種類で、既定値は「(空欄)」です。「(空欄)」の場合は、更新後のレコードをそのまま編集画面で表示します。
一方「一覧画面に戻る」を選択すると、状態の値が変更されなかった場合でも一覧画面へ遷移します。
なお、実行種別が「新規作成」の場合や、アクション種別が「ポストバック」「なし」の場合は、この設定は無効となります。
入力・更新・プロセス実行といった各操作後の挙動を統一して設計できるため、ユーザーが次に行うべき操作を迷わず進められる点が大きなメリットです。
CSP機能の設定パラメータにプロパティを追加
CSP(Content Security Policy)機能の設定パラメータに新たなプロパティが追加され、セキュリティ設定の柔軟性が向上しました。
CSPとは、Web画面で「どこから読み込まれたプログラムやデータを実行してよいか」を制御するためのセキュリティルールで、不正なスクリプトの実行や意図しない外部通信を防ぎ、セキュリティを高めることができます。
より細かな制御が可能となり、セキュリティ要件の厳しい環境でも安心してプリザンターを運用できます。クラウド・オンプレミスを問わず、セキュリティポリシーを重視する組織にとって重要な改善です。
サーバスクリプトのcolumnsオブジェクトに、キーのみを指定するAddChoiceHashメソッドを追加
サーバスクリプトのcolumnsオブジェクトに、キーのみを指定する AddChoiceHash メソッドが追加されました。下記のvalueを省略できます。
columns.[カラム名].AddChoiceHash(key, value);
valueを省略した場合、
for (let i = 1; i <= 5; i++) { columns.ClassA.AddChoiceHash('TEST' + i); }
を実行すると、分類項目の選択肢一覧を以下のように指定した場合と同じ表示結果となります。

マニュアルより引用
その他
テキスト形式で出力されるシステムログの出力対象に拡張項目が追加されたことをはじめとして、多くの不具合が修正されていますので、気になった方は「プリザンターの直近のアップデート情報」より確認してみてください。
まとめ
今回は、ver.1.4.23.0 の主なバージョンアップ内容と、そのメリットをわかりやすく整理しました。
フォーム機能を利用するためにこのバージョンにアップデートする価値がありますので、ぜひご検討ください。
それでは、今回はこの辺で。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。