
プリザンター ver.1.5.5.0 では、管理者の運用負荷を軽減し、クラウドやコンテナ環境でもより安定して使いやすくする機能追加と改善が行われました。
パラメータ管理を画面から扱える機能、AWS SESによるメール送信、フォーム機能の拡張、リマインダーの起動間隔設定、HTMLキャッシュ制御、サマリ同期の負荷軽減が主なポイントです。
日々の通知、外部受付、大量データ運用をより安心して続けられる内容で、長期運用中の環境ほど効果を実感しやすいバージョンアップです。
プリザンターを業務で活用するための導入・設計・運用をご支援しています。
- パラメータファイルの設定をUIから変更できる機能を追加
- AWS SESによるメール送信機能を追加
- ReminderSchedulesの起動間隔を設定できる機能を追加
- コンテナ環境向けHTMLキャッシュ無効化ミドルウェアを追加
- サマリ同期機能のパフォーマンスを改善
- まとめ
パラメータファイルの設定をUIから変更できる機能を追加

マニュアルより引用
この機能は、プリザンターの画面上でパラメータの設定内容を閲覧・編集し、DBへ保存できるようにする機能です。画面からアプリケーションを再起動する機能や、冗長化構成で設定内容を自動連携する機能も含まれています。
サーバ上のパラメータファイルを直接編集する作業を減らし、管理画面から設定内容を確認しながら運用しやすくなります。
複数人でプリザンターを管理している環境でも、設定値の確認や変更手順をそろえやすく、担当者ごとの認識違いを防ぎやすくなります。
また、冗長化構成で設定内容を自動連携できるため、複数台構成での設定反映漏れを抑えたい場合にも役立ちます。
利用するには、ParameterSetting.jsonで設定を行います。また、この機能は特権ユーザのみ利用できます。
注意点としては、Rds.json、ParameterSetting.json、Migration.jsonは起動前に確定している必要があるため、画面から編集できません。
操作する際は、特権ユーザでプリザンターにログインし、パラメータ管理画面を開いて対象の設定内容を確認します。
再起動が必要な場合は、画面上に表示された「再起動」ボタンからアプリケーションを再起動します(別途設定が必要です)。
なお、冗長化構成で利用している場合は、設定内容が他の環境へ自動連携されているかを確認します。
変更後は、対象機能の動作確認と変更履歴の記録を行います。
AWS SESによるメール送信機能を追加
プリザンターのメール送信を、AWS SES経由で実行できるようになりました。
通知やリマインダーなど、プリザンターからユーザへ情報を届けるメール送信を、Amazon SES V2 REST APIで行えるようになります。
通知、承認依頼、リマインダーなど、業務に直結するメール送信をAWS SESに集約することで、権限管理や監視の方針を統一しやすくなります。
ReminderSchedulesの起動間隔を設定できる機能を追加
ReminderSchedulesの確認処理を起動する間隔を設定できるようになりました。
リマインダー処理の起動頻度を調整できるため、データベースへの定常的な負荷を抑えやすくなります。
通知対象が多い環境や、レコード件数が多いテーブルを運用している環境では、処理の集中を避けやすくなり、通知の即時性とシステム負荷のバランスを取りながら、安定したリマインダー運用を目指せる点がメリットです。
設定はBackgroundService.jsonのReminderCheckIntervalSecondsで行います。
起動間隔を長くすると送信が遅れる場合があるため、通知の即時性が必要な場合は短めに設定します。
負荷抑制を優先する場合は長めに設定し、データベース負荷と通知タイミングを確認しながら調整します。
既存のリマインダー設定、通知件数、業務上必要な通知タイミングも確認しておくと安心です。
コンテナ環境向けHTMLキャッシュ無効化ミドルウェアを追加
コンテナ環境向けに、HTMLレスポンスのキャッシュを無効化するミドルウェアが追加されました。
コンテナ環境やリバースプロキシ配下で、古いHTMLが表示されるリスクを抑えやすくなります。
画面更新後に表示内容が反映されない、利用者ごとに見え方が異なるといった問題の予防につながります。
JavaScript、CSS、画像などの静的コンテンツは対象外のため、性能への影響を抑えながらHTMLの鮮度を保てる点がメリットです。
設定はService.jsonのDisableHtmlCacheで行います。trueを指定すると、HTMLレスポンスにCache-Control、Pragma、Expiresのヘッダーが付与され、HTMLのキャッシュが無効化されます。
DisableHtmlCacheはシステム環境変数にも登録できるため、コンテナ運用では環境ごとに値を切り替えられます。
環境変数で管理する場合は、パラメータファイル側との優先順位を確認しておきましょう。
サマリ同期機能のパフォーマンスを改善
サマリ同期処理の待機時間と処理件数を調整し、DB負荷を抑えられるようになりました。
サマリを使った集計や関連情報の表示を維持しながら、処理集中による負荷上昇を抑えやすくなります。
長期運用でデータ件数が増えている環境や、業務時間中の高負荷を避けたい環境では、安定運用につながる改善です。
設定はSummarySync.jsonで行います。SynchronizeSummariesDelayMillisecondsで区切りごとの待機時間を指定し、SynchronizeSummariesDelayChunkSizeで何件ごとに待機するかを指定します。
待機時間を大きくすると負荷は抑えやすくなりますが、同期処理全体の完了時間は長くなります。
まとめ
今回は、ver.1.5.5.0のバージョンについて記事にまとめました。
今回のアップデートでは、パラメータ管理、AWS SESによるメール送信、フォーム機能、リマインダー、HTMLキャッシュ制御、サマリ同期といった、運用現場に近い機能が強化されています。
管理者が安全に設定を扱い、通知や外部受付、大量データ処理を安定して運用しやすくなる点が大きな魅力です。
長期運用中の環境や、クラウド・コンテナ構成でプリザンターを活用している環境ではぜひバージョンアップを検討してみてください。
それでは、今回はこの辺で。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。