こんにちは。
リーデックス小川です。
今回は、プロセスの便利な3つの機能について、実際の設定例を交えながらまとめていきます。
- 実行種別「追加したボタン/作成・更新」
- プロセスで追加したボタンのアイコン変更
- プロセスの「データ変更」で関数の使用
これらの機能を活用することで、プロセスの機能をより便利に使うことができますので、ぜひご参考ください。
プロセスについて
プリザンターのプロセスとは、条件ごとに「状況」を変化させることで、ワークフローをノーコードで実装できる機能です。
具体的な実装例については、下記ブログをご参考ください。
プロセスの実行種別「追加したボタン/作成・更新」機能
プロセスの実行種別に「追加したボタン/作成・更新」が追加されました。この実行種別は、プロセスで追加したボタンや作成ボタン、更新ボタンをクリックしたときに、処理を追加することができるものです。
例えば、下記のような編集画面があります。

チェック①、チェック②、チェック③は順不同にクリックすることができ、それぞれクリックすると、該当するチェックボックスにチェック、チェック日時に現在日時が設定され、クリックしたボタンが非表示となるプロセスがあるとします。
ここで、すべてのチェック(ボタンのクリック)が終わったら、完了日時に現在時刻が設定される、という仕様を想定します。
この場合、チェック①~③をれぞれのボタンをクリックしたあとに、すべてのチェックが終わっていたら完了日時を設定する、というプロセスを入れたいところなのですが、今までのプロセスでは、処理のみを追加することができず、プロセスが完了後にスクリプトやサーバスクリプトで個別に処理を追加する必要がありました。
実行種別「追加したボタン/作成・更新」が追加されたことで、ボタンクリック後に処理が追加することができるようになったため、プロセスのみで処理を完結することができるようになりました。

それぞれ、チェック①→完了日時記録、チェック②→完了日時記録、チェック③→完了日時記録と処理が実行されます。
なお、「追加したボタン/作成・更新」は、アクション種別が「保存」の場合にのみ実行されますので注意してください。
プロセスで追加したボタンのアイコンを変更する
続いて、プロセスで追加したボタンのアイコンについてです。
プロセスで複数のボタンを使用する場合、それぞれの機能を視覚的に区別できると操作ミスが減り、UX(ユーザー体験)が向上します。
プロセスではボタンに個別のアイコンを設定することができます。アイコンの種類はjQuery UI Iconsに記載されている種類を設定することができます。
例えば、申請承認ボタンに「ui-icon-circle-check」、差戻しボタンに「ui-icon-arrowreturnthick-1-w」をそれぞれ設定すると、下記のようにアイコンが表示されます。

プロセスの「データ変更」で計算式(拡張)の関数を使用する
最後にプロセスの「データ変更」で計算式(拡張)の関数を使用する方法を説明します。
「データ変更」では、計算式(拡張)で使える関数を使って値を処理できます。関数で数値計算や文字列整形など処理することが可能です。

計算式(拡張)については、下記ブログをご参照ください。
サンプルとしてタイトルに現在日付を付加してファイル名を作る、を実装してみます。プロセスに名称「見積書作成」を作成し、「データの変更」を設定します。

「ファイル名(分類A)」に設定されれる計算式は下記となります。$CONCATは文字列連結、$TEXTは文字列のフォーマット整形、$TODAYは現在の日付を取得します。それぞれの関数の詳細はマニュアルをご覧ください。(関数をクリックすると該当するマニュアルが表示されます)
$CONCAT(タイトル,"_",$TEXT($TODAY(), "yyyyMMdd"))
それでは、編集画面で試してみましょう。先ほど作成した「見積書作成」ボタンをクリックすると、ファイル名(分類A)に先ほど設定した"テストタイトル_20250730」が設定されていることがわかります。

まとめ
今回は、プロセスの便利な3つの機能について、実際の設定例を交えながらまとめました。こうした機能をうまく取り入れることで、現場の手間を減らしながら、業務プロセスの標準化や見える化を実現できますので、ぜひご活用ください。
弊社では、スクリプトやスタイルを利用したカスタマイズについてご支援させていただいております。スクリプトについて相談したい、業務を改善のために実現したい機能がある、や、本記事や過去の記事のスクリプトを応用したい、などありましたら、お気軽にお問合せください。
それでは、今回はこの辺で。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。