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【便利!】プリザンターで自動採番機能をわかりやすく解説します。

こんにちは。
リーデックス小川です。

だいぶ暖かくなってきました。サクラと菜の花など春の花が咲いていて、散歩することが楽しくなってきました。

さて、今回は、プリザンターの機能で自動採番をする方法について、わかりやすく解説していきたいと思います。自動採番についてスクリプトで実装する方法を当ブログでも解説していますので、ご参考ください。

pleasanter.hatenablog.jp

なお、自動採番に対応するバージョンは下記通りです。

  1. プリザンター 1.3.1.0 以降
  2. プリザンター .NET Framweork版 0.51.1.0 以降

プリザンターの自動採番が設定できる項目について

プリザンターの自動採番機能は、文字列を設定できる項目、具体的には「タイトル」「内容」「分類」「説明」で使用することができます。

管理画面の設定項目

それでは、実際に自動採番の設定していきましょう。プリザンターのページ上部の「管理」→「テーブル管理」寄り「エディタ」のタブをクリックします。

ここでは、「分類A」を例として表示してみたいと思います。分類Aを現在の設定に追加し、詳細画面を表示すると、自動採番のタブがありますので、クリックしてください。

f:id:h-ogawa-reedex-co-jp:20220405131343p:plain

 

自動採番の設定が表示されました。まずは項目を見ていきましょう。

f:id:h-ogawa-reedex-co-jp:20220405131613p:plain

 

書式

自動採番のフォーマットを記載します。詳細はこのあと書いていきます。

リセット種類

選択した内容でリセットを行います。詳細はこのあと書いていきます。

規定値

自動採番を開始する値を指定します。

ステップ

自動採番の間隔を指定します。

 

書式について

自動採番の書式は、任意の文字列、もしくはで囲う特殊な書式2つあります。で囲まれている特殊な書式は以下の3つがあります。

[NNNN]

Nの個数分の連番を自動採番します。[NNNNN]の場合は4桁になります。桁があふれてしまった場合は、文字列で「オーバーフロー」と表示されます。

f:id:h-ogawa-reedex-co-jp:20220405133325p:plain

[n]

連番を可変長で自動採番します。

[項目名]

エディタで設定できる項目名(分類、数値など)を記載すると、項目に入力されている値の表示名が設定されます。

[日付フォーマット]

現在時刻の日付フォーマットで出力されます。C#の日付型のToString関数で使用できるフォーマット式に対応しています。書式については、下記URLを参考ください。

カスタム日時形式文字列 | Microsoft Docs

 

なお、[]で囲わない部分については、ハイフンやアンダーバーなど、自由に文字を設定することができます。

 

その他、設定のサンプルとなります。[支店]、[部門]はそれぞれエディタで設定している項目とします。

[yyyyMMdd]-[部門]-[n]→20220311-営業部-1

[yy]-[支店]-[部門]-[NNN]→ 22-大阪支店-総務部-001

【本社】[yyMM]-[NNNN]→【本社】 2203-0001

リセット種類について

連番をリセットするタイミングについて設定します。リセット種類には「年」「月」「日」「文字列」とあります。

「年」「月」「日」を選択した場合

設定した内容が変更になったタイミングで、規定値へリセットされます。例えば「年」を選択すると、1年ごとに連番が変わるようなルールとなります。

「文字列」を選択した場合

[NNN]や[n]で設定した連番部分以外の文字列が変更された場合に、連番が切り替わります。例えば、

例1)登録日での切り替え

[yyyy]-[MM]-[dd]-[NNN]と設定した場合、「[yyyy]-[MM]-[dd]-」が連番の切り替え対象となる文字列となるため、登録日ごとの連番となります。

2022-04-01-001
2022-04-01-002
2022-04-01-003
2022-04-02-001 ←日付が変わったため、連番がリセット

例2)年度切り替え

また、年度で切り替えで変えたい場合は、

  • 分類「年度」を読み込み専用
  • 規定値で年度を制御するような運用

としておくことで、書式[年度]-[NNNN] で年度が切り替わるように設定できます。

2022年度-0001
2022年度-0002

・・・・・・
2022年度-0999
2023年度-0001 ←年度が変わったため、連番がリセット

例3)分類や年度を複数設定されている場合

[yy]-[支店]-[部門]-[NNN]」→ 「22-大阪支店-総務部-001」

と設定している場合は、下記のようなルールとなります。

22-大阪支店-営業部-001

22-大阪支店-営業部-002

22-福岡支店-営業部-001 ←支店が変わったため連番変更

22-大阪支店-総務部-001 ←支店が変わったため連番変更

22-福岡支店-営業部-002

23-大阪支店-営業部-001 ←年度が替わったため連番変更

 

いくつか気づいた注意点

プリザンターの自動採番でいくつか気づいた注意点があります。

  • 動的な数字が2種類以上ある場合は、単独の自動採番ではできません。スクリプトや自動採番機能を複数使うことで解決できるかもしれません。
  • 新規登録のときのみのため、更新タイミングでは値は変更されません。
  • フォーマットを変更すると採番が規定値に戻ります。

実際の運用に入る前に、十分なテストを行ってください。

 

参考サイト

プリザンターマニュアル https://pleasanter.org/manual/auto-numbering

 

まとめ

今回は、プリザンターで自動採番機能をわかりやすく解説してみました。かなり複雑な採番も設定できるので、とても便利な機能です。ぜひ、ご利用してください。

弊社では、スクリプトやスタイルを利用したカスタマイズについてご支援させていただいております。スクリプトについて相談したい、業務を改善のために実現したい機能がある、や、本記事や過去の記事のスクリプトを応用したい、などありましたら、お気軽にお問合せください。

それでは、今回はこの辺で。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。