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添付ファイルをフォルダに保存してデータベース容量を節約する方法とは?

こんにちは。
リーデックス小川です。

だいぶ暖かくなってきましたね。桜も咲き始めました。最近はリモートワークをしていることが多いため、なかなか見ることができませんが、自宅がら見える桜がとてもきれいです。今年は残念ながらお花見はできなそうですが、週末は自宅からのんびりと桜を眺めてみたいと思います。

 

さて、今回は、オンプレで添付ファイルをファイルに保存する方法についてご紹介します。実際にプリザンター導入に際してご相談を頂きました内容を元に書いてみました。

 

 

 

ご相談内容

弊社の有料講習に来ていただいた方からのご質問でした。内容は「10年分のデータを確保する必要があり、業務で添付ファイルを多く使いそうだが、データベース容量を節約する方法はないか?」とご相談をいただきました。データベースは無料のSQLServerExpressを利用しているとのことで、1つのDB容量の上限が10Gです。添付ファイルの容量によっては、短期間で枯渇してしまう可能性があります。SQLServerの有料版は高価になってしまうので、コスパが下がってしまいます。

 

添付ファイルをフォルダに保存する方法とは?

プリザンターの添付ファイルは、デフォルトではデータベースに保存するようになっていますが、外部フォルダに保存することができます。設定ファイルを変更し、ファイルとして指定したフォルダに保存する方法についてご紹介します。

 

設定ファイルのパラメータを変更する。

(通常のインストールを行った前提で)下記フォルダにある「BinaryStorage.json」ファイルをテキストエディタで開きます。

C:\inetpub\wwwroot\pleasanter\App_Data\Parameters

 

下記パラメータをそれぞれ値に変更します。

パラメータ名 説明
Provider Local 添付ファイルや貼付け画像のデータの格納方法を指定します。ストレージに格納する場合は"Local"を設定します。
Path 例)D:\\ 添付ファイルの格納先フォルダを設定します。

設定ファイルについては、下記も参考ください。

pleasanter.hatenablog.jp

 

 IISを再起動する

設定後に、IISを再起動すると、設定が切り替わりますので、実際にファイルを保存すると、設定したフォルダに添付したファイルが保存されることが分かると思います。

 

注意点

上記で設定は終わりなのですが、いくつか注意点があります。

  • 設定したフォルダに、IISユーザが書き込み権限がない場合は、エラーとなりますので注意してください。
  • 運用途中から切り替えた場合、切換え前のデータはDB内にあります。
  • 保存フォルダは、一般のユーザが閲覧できないフォルダを設定してください。
  • 添付フォルダのバックアップがDBとは別に必要になります。 

 

まとめ 

今回は、添付ファイルをフォルダに保存してデータベース容量を節約する方法をご紹介しました。バックアップについては検討する必要がありますが、DB容量が気になる方は試してみてください。

今回はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。